機能・特長
耐油紙とは
食品を包むための耐油紙は、フィルムをラミネートしたものや、フッ素樹脂を用いたものが一般的です。日本製紙パピリアのノンフッ素「耐油紙」は、フィルムもフッ素樹脂も使わずに耐油性をもった新しい「耐油紙」です。
機能
紙の表面についた油のしみ込みをふせぎます。耐油性は油浸透性試験※で、30分間を示しています。
※ 油浸透性試験とは、旧JIS規格P8146-1976で定められた試験法を指しています。


特長
- 油によるにじみがありません。
- インキをはじかないのできれいな印刷が可能です。
- 電子レンジで加熱しても環境に蓄積する物質は出ません。
- 食品包材としての適性を持っています。

特性・Q&A・用途例
特性
〈耐油紙の紙質〉
坪量 g/㎡ | 厚さ μ/m | 引張強さ KN/m | 耐油度 分 | |
---|---|---|---|---|
35NFC | 35 | 40 | 3.0 | 30 |
50NFB | 50 | 52 | 5.0 | 30 |

Q&A
-
フッ素樹脂を使っていないのですか?
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フッ素樹脂はまったく使っておりません。
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印刷はできますか?
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水やインキをはじかないので、普通の紙のように印刷できます。
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パーチメント紙との違いは何ですか?
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紙を濃硫酸で処理して油のしみ込みを防ぐのがパーチメント紙です。
日本製紙パピリアのノンフッ素耐油紙は、紙を緻密にすることで油のしみ込みをふせいでいます。
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ヒートシール適性はありますか?
-
ありません。貼り合わせには接着剤が必要です。接着剤の種類は問いません。
-
安全面に心配はありませんか?
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重金属、鉛、カドミウム、ヒ素、蛍光物質などの項目において、食品包装用フィルムに準じた試験の結果、すべて検出限度以下でした。また、廃棄に際しては紙として処理できます。
用途例
- 揚げ物や焼き物の敷き紙
- 油脂を含む食品の包装紙
- ケーキなどの敷き紙

使用例

油脂を含む食品の包装紙
揚げ物やケーキなどの食品の油をしみ込ませない敷紙として、その機能を発揮します。のりづけして袋状にすることも可能。
食品を入れても、油が外にしみ出ず、手を汚さずに持ち運べます。表面に社名や取扱い方法などを印刷することもできます。
お問い合わせ先
日本製紙パピリア株式会社 特殊紙営業本部 特殊紙部
TEL 03-6665-5870 FAX 03-3251-1879
日本製紙パピリア株式会社 大阪営業支店
TEL 06-6948-8671