株式会社やまやコミュニケーションズ様

環境にやさしい包装紙の選択

株式会社やまやコミュニケーションズ様は1974年の創業以来、博多の味の代名詞ともいえる辛子明太子の製造販売で、全国的に知名度のある企業です。

近年では辛子明太子以外の商品も積極的に販売展開する事に加えて「人と人の出会いから生まれるコミュニケーションを通じて、お客様に、ワクワクするおいしさから楽しい食生活を提供し新しい食文化を創造していく企業」として外食産業にも広く展開するなど様々な形で博多の味を日本全国へ届けています。

美味200g真上

やまやコミュニケーションズ様では25年以上前から主力商品の贈答・お土産用の明太子商品の包装紙に日本製紙パピリア製《オーパーMMW》を使用頂いています。
辛子明太子は冷蔵保存が必要な商品ですが、お客様が売店等で購入して持ち歩き、自宅の冷蔵庫に収まるまでに、過酷な温度変化(-25℃から10℃)をしながら流通いたします。
この環境は包装紙にとっては大変過酷な環境で、いわゆる一般紙では結露して使用に耐えられません。
その点、紙を樹脂でラミネートした構造のオーパーなら結露で紙が劣化する心配はありませんので商品の顔である包装紙はいつまでも綺麗なままです。

このオーパーMMWの採用について、やまやコミュニケーションズの浜野本社工場長様にお話を伺いました。

採用の背景と経緯
本社工場長
浜野様

当社では約30年ほど前から業界のイノベーターとして同業他社があまり使っていない新しい資材(素材)を求めて、様々なメーカーの合成紙や耐水紙をテストして検討を進めていました。
当時も、贈答・お土産用の辛子明太子の販売は大変好調で、加えてクール宅配便の普及などで物量が増えた時期でした。そんな背景があって、明太子商品がお客様の冷蔵庫に入るまで包装紙の印刷は剥がれず、また吸湿して紙がヨレヨレにならない丈夫な包装紙を探していました。
オーパーは一見すると紙のような風合いですが、紙の表面を樹脂でラミネートした構造ですので耐水性は問題ありません。包装時の背割れ(折り曲げた箇所のインキが剥がれる事)もなくテストの結果は良好でした。
また同時に包装のオートメーション化(機械包装)も進めていましたので、オーパーが自動包装機できれいに包装できる用紙なのも採用条件のひとつでした。
最終的には《オーパーMMW》は耐水性と折適正に加えて印刷適性でも我々の求めているレベルの紙であると判断し採用となりました。数年前には新商品の包装紙デザインを一新した際、特殊で精細な印刷であるにもかかわらず期待どおりの仕上がりで、大変満足しています。

オーパーMMWが「吸湿と結露を繰り返しても陳腐化せず機械折が可能なことが採用の決め手」との事でした。

環境に考慮した耐水紙 100%樹脂製の耐水紙との違いについて

オーパーは100%樹脂製の耐水紙と違い、紙にラミネートした構成になっていますのでご家庭で廃棄する時は紙ごみとして捨てることが出来ます。つまりこれは「容器包装リサイクル法」では紙製容器包装の扱いとなり表記は【紙】マークです。
これにより容器リサイクル協会に納める再商品化委託料金も【プラ】マークの包装と比較するとかなり少額と聞いています。
また環境面からも、出来る限り化石燃料を使用しないことで当社の環境に対する取り組みを表していると思います。

容器包装リサイクル協会のHPはこちら

今後…

平成27年にやまやは創業40年になりましたが、辛子明太子づくりは、機械化できない工程が多くほとんどが手作業です。
目で見て、手で触れて、匂いや味を感じてスタッフ一人ひとりが、「お客様においしい辛子明太子をお届けしたい」と願いながら、真心こめて作っています。
なので商品を包む包装紙も大事な我々の顔です。将来、新商品が発売される時は包装紙にも引き続きオーパーを使いたいと考えます。

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